近年、核家族化や少子高齢化の進行により先祖代々のお墓を維持していくことが難しいケースが、特に都市部で増加し、荒れた墓所が目立つようになってきました。
近くにお墓があっても、温暖化の影響で夏場は酷暑となり墓所の清掃、草取りなどが特に高齢者には厳しい状況になっています。
しかし、先祖代々の墓をしっかり守りたい、自らの永代供養を望みたいという方は大勢います。
そんな時、参考になるのが島田市の「宗教法人曹洞宗医王寺」のサイトです。
トップページの「歴史ご紹介」のコーナーを見ると、「開創は1000年以上前と推測される」とあり、長い歴史を誇る古刹であることが分かります。
その古刹が堂内墓地「瑠璃光殿」を建設するとトップページで告げています。
トップページの説明によると、この堂内墓地は単なる納骨堂ではなく中央に薬師如来を安置した薬師堂であり、宇治の平等院をモチーフにデザインされ、450の納骨檀が配置されるということです。
さらに「堂内墓地・納骨堂とは」のページを見ると、墓所の管理が難しくなっている最近の状況を説明した上で、「しかし、過去から受け継いできた伝統と生命の葬送を次の世代に受け継いでもらいことは、とても大切なことです」と説き、瑠璃光殿は「薬師如来の両翼に薬師如来の慈悲に抱かれるように納骨檀が配置される」としています。
また、瑠璃光殿の建設に合わせ、これまでも進めてきた緑化運動をさらに充実させ、「新たな樹木の生命を植えていきたい」と宣言しています。