樹木葬は、自分のお気に入りの木の下にということはできず、墓地・埋葬等に関する法律に基づき、許可を得た区画に限って可能となります。
つまり墓地ということになりますが、墓地で樹木葬が可能なところの中でも、なるべく自然豊かなところを選びたいと願う人は多そうです。
墓石よりも樹木、と願うということは、墓地というよりも林のような風情を望む傾向があると考えられます。
そうした願いに適合していると見られるプランが、千葉県袖ケ浦市の山寺から出されています。
戦国時代から続く真光寺が、山寺の敷地の一角を樹木葬用の墓地とし、そこに千葉県の植生に合った木々を植え、やがては里山にして守っていく予定であるそうです。
墓地として続いていくよりも、むしろ里山になっていってほしいと願う場合は、非常に魅力的なプランであると言えるでしょう。
もう460年もその地で山寺であり続けているわけですから、今後もその地が他の用途に転用される可能性は低そうです。